読書

近藤史恵「エデン」

「サクリファイス」のときは感じなかった、三浦しをん「風が強く吹いている」的な胡散臭さを感じた。山岳賞ってそんなに簡単に取れるもの?

角田光代「対岸の彼女」

いまいち、ピンと来なかった。

角田光代「八日目の蝉」

幼い子供を持つ親としては設定がありえないとは思いつつ、徐々に誘拐犯の希和子に感情移入してしまうのはストックホルム症候群というヤツか。 瀬戸内海に夕日が沈む風景が最終盤で重要な役割を担っていて、身贔屓というかノスタルジックな感傷アリアリなのだ…

東野圭吾「プラチナデータ」

ノルウェイの森の小林緑は嫌いなんだが(ていうか村上小説の女子は皆好きじゃない)、スズランはそんなタイプ。白鳥里沙のほうが寧ろいい感じだったんだけど。。。 あとは、目立たないけど、メインの浅間刑事に嫌われまくっているけど、木場係長がいい味出して…

近藤史恵「サクリファイス」

18年前のスイスのユニバー。体調を崩していた俺は、他の選手が休養日に国境を越えてミラノ観光に出かける中、一人選手村に残って寝てた。夜、監督だった村越さんに 「家から持ってきたこのパブロン、飲んでいいすか?」 って訊いたら、瓶に記載された成分表…

高野和明「幽霊人命救助隊」

ストップ・ザ・自殺!の自己啓発本がライトノベルの体になった本。「ジェノサイド」の前に読むのか後に読むのかで、印象がかなり変わってくる。俺は「ジェノサイド」の方が先だったが、順番逆の方がよかったな。

多田将「すごい実験」

苦労してようやく読んだ。量子力学はやはりよく分からない。

米澤穂信「ボトルネック」

パラレルワールドの話。残酷。 OC18期同期会に行く電車往復の暇つぶしに買ったのだが、 「女兄弟がいればなぁ」 なんて話をしたばかりだったので、いない筈の姉に会う設定は不思議な符合。

東野圭吾「秘密」

東野センセイ、これはイケない小説ですぜ。 発想自体が罪なので、発想内でどんな理性的行動を各人が取ってるようでもダメです。

伊坂幸太郎「魔王」

犬養か、主人公兄弟か、大衆か、「果たして魔王は誰なのか?」、読者に解釈を委ねるというモノらしい。はっきりしないのは嫌い。秀作「ゴールデンスランバー」に100%の満足ができなかったのはこういうところだったのだろうか?

佐藤多佳子「一瞬の風になれ」

全3巻、一気に読んだ。リアル。俺が高校のときの陸上部も確かにこんな感じだった。

半藤一利「それからの海舟」

「幕末史」に続いて。ようやく読んだ。福沢諭吉と勝海舟との関係(確執?)を初めて知った。

横山秀夫「クライマーズハイ」

職場人間関係の摩擦が強いなぁ、と。IT業界ってやはり淡白なのかね。それとも時代の差か。

今野敏「隠蔽捜査」

正論をどこまで貫き通せるか。スタンドプレーの度合い(許容度)が俺より高く、上司との信頼関係が如何ほどのものかがよく分からなかった。都合のいい部下はいたようだが。。。

半藤一利「幕末史」

勝海舟への思い入れが強過ぎないか?宗教の域かも。

東野圭吾「白夜行」

とても暗い話。面白え!と思って一気に読み終えてしまったのだが、どうやら俺は悪女という人種が大好きなのかもしれない。

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」

伏線張りまくり。一回読んだだけでは気付かないものがあって結構面倒臭いが、こういうのは好きだ。

宮部みゆき「レベル7」

最初の読み出しが面白くて、通勤電車で読んでいたのだが「早く会社行きたい」「早く家帰りたい」状態に3日ほど。構成が緻密でしっかりどんでん返しがあるのだが、やはり迫力不足。「火車」読後のゾワゾワ感の勝ちと思いました。書評サイトでは「登場人物が…

橋口いくよ「水平線の光の中、また逢えたら」

「亡国のイージス」外伝。1時間くらいで斜め読み。なんてことない内容。

山田悠介「リアル鬼ごっこ」

薄っぺらい。 ???と思ってAmazonのレビュー欄見たらすごいことになっていて、それはそれで驚いた。

亡国のイージス

再読。お風呂の友だったのだが、途中からノリノリになってきて通勤時間も利用して一気に上下巻とも読み尽くしてしまった。エピローグの『宮津』『仙石』がハッとしてグッとくる。クドいところが俺向きだ。

宮部みゆき「火車」

2度目。徹夜で順番待ち対策で持っていたのだが、寝てしまったので読破できず続きは家で。相変わらず続きが読みたくてたまらない強烈な結末。

村上春樹「ノルウェイの森」

「世界の中心で愛を叫ぶ」を読んだので、喪失感繋がりで読んでみた(3回目)。

世界の中心で、愛をさけぶ

今更だが、前回出張時の帰りの飛行機で映画を観たので。映画ほどの感動はなし。

森見登美彦「太陽の塔」

年末年始用に買っていて読んでなかったので。「勝利」「友情」「努力」のどの要素もない本を読んだのは久しぶりだ(「友情」はちょっとあるか)。特に感銘は受けず。友人飾磨のメールの文体に「おっ」と思ったくらいか。

宮部みゆき「理由」

解説で「火車」「模倣犯」と合わせて、「リアリティ3部作」と評されていた。「火車」のラストが一番好きかな。「理由」は正直退屈だった。

「甲子園 歴史を変えた9試合」

本屋でちょっと立ち読みしただけで我慢していたのだが、とうとう買ってしまった。1. 2006年夏決勝 早実vs駒大苫小牧 「奇跡の24イニング」 2. 1998年夏決勝 横浜vs京都成章 「もう一つのノーヒットノーラン」 3. 1984年夏決勝 取手ニvsPL学園 「運を支配で…

三浦しをん「風が強く吹いている」

かなり珍しい箱根駅伝モノの小説だが、はっきり言って茶番。練習内容とかは正確(詳細に取材をしたのだろう)。そのメニューをやった場合のタイムの伸び方や、本番でのタイムとかもまあ妥当。そんな理由もあってか、Amazon等の書評でも「陸上経験者にも納得で…

麺通団「おそるべき讃岐うどん」

ずっと前から単行本を持っててなかなか読まずにいたのだが、ようやく完読。俺が香川にいたのは、生活圏=チャリで行ける圏だった高校時代(4年間)までなので、紹介されたうどん屋の中で行ったことがあるのは「さか枝」「中北」の2つだけだなぁ。著者は麺…

綿矢りさ「蹴りたい背中」

陸上競技に対する冒涜だ。主人公ハツは「カーブで体を傾けすぎたりしちゃうと、転んじゃう」のだそうだ。もっとちゃんと部活しましょうよ。俺が陸上部だった頃は、酸欠で腕がシビれるとか脱水症状で血尿が出るとかはあったけど、カーブで体を傾けすぎたがた…